もみ返しが半端じゃないマッサージをくらい、レストランでトイレを借りようとした武田くんは


「トイレマジ汚くて臭かったから諦めました。」

と言ってた。
どんなトイレだったのだろうか?



夜になるとカオサン通りはより活気付く。
世界中から集まったバックパッカー達や、家族で旅行に来ているヨーロピアン、女子友だちで来ている韓国人、フロンティアを追い求めてやってきたボク達日本人男子2人。


ありとあらゆる欲望が詰まったナナプラザや、パッポン通りとタニヤ通りといったディープなバンコクのナイトスポットに向かうべくトゥクトゥクに乗り込んだ。
これらの場所に行かないとバンコクに行ったことにならないらしい。









カオサン通りの前でキャッチをしていたトゥクトゥクのドライバーをつかまえて、目的地を告げた。



しかし、こいつのせいでこの日の夜は完全に潰れてしまうことになる。


このドライバーの名はマーニという。
たしかそんな名前だった。









周りのトゥクトゥクに急にライバル視し始めて速度を飛ばしまくる。
80キロは出ていたであろう。
車内の鉄柵に掴まらないと外に吹き飛ばされるぐらい、スピードを出し始めた。

この様子だとすぐ着くだろうなと、ボク達は推測した。

しかし、それが間違いだった。









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ここはどこだ??笑
完全に目的地とは違う場所で降ろされた。


こっちに来いと手招きをされて、マーニのおっさんについて行った。


ドアを開けると、セクシーな女の子達が目の前に数十名座っており、こっちを見て色目を使ってきやがる。


ボク達はボーイに促されて椅子に座った。


どの娘がいい?

とこのボーイは聞いてきたので、となりに座っている武田くんに相談した。


「どうやってこの店をでる?」



完全にぼったくられる雰囲気の中にいたボク達はアウェイだった。
しかも女の子というよりも厚化粧のババアだった。
厚化粧のババアにピンクのスポットライトが当たっているだけだ。


ボク達は直ぐに店を出た。


マーニが店の外に待機していた。



「こんな店は良いから早く目的地に向かってくれ!」


ボク達は苛立っていた。




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また違う場所に連れて行かれた。
すぐに店を出た。
3軒目も違う店に連れて行かれた。
すぐに店を出た。


このおっさん目的地に連れて行く気ないだろう!!笑


「パッポン、ピンポン、ススキノ!!」


このおっさんは運転中これしか言わない。


ボク達の苛立ちと怒りはピークに達していたので、


「早く目的地に行け!!殺すぞ!!」


と日本語が通じないからという理由で日本語のありとあらゆるFワードを連発していた。






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結局ボクたちの目的地にはつかずに、800バーツもぼったくられた。
空港からバンコク市内までタクシーで400バーツなのに。


ぼったくられた記念に写真を1枚撮った。


次会った時、おっさんのトゥクトゥクにうんこしてやる。