全ての努力を打ち消すほどの圧倒的な才能。
古代ギリシャの人たちは人間の能力を伸ばすには三本柱があると説いた。
教育、訓練、才能。
この3つの柱以外には人間の能力を伸ばすことはできないらしい。
その中で教育という分野は、どのようにしても訓練と才能を超えることはないと古代ギリシャの賢人達は言ったらしい。
同じ教育を受けたはずなのに伸びる人と伸びない人がいるのは、教育は与えられたものだからと識者は言う。
だが、訓練は自ら考え行動しないと手に入らないので教育と比べると訓練の方が上らしい。
そして、訓練と才能。
訓練は場合によっては、才能を超える。
しかし、才能がなければどんなに訓練しても人並みになるだけで意味がない。
つまり、才能こそが最も輝く星なのである。
訓練によっては才能を超えると言うが、才能無くして訓練なし。
才能が無ければ訓練は意味がない。
努力は才能のある分野に注ぐべきだ。
ボク達がウサインボルトと同じ練習メニューをこなしても、ウサインボルトにはなれない。
この3人が揃うのはいつぶりだろうか?
そういえば昔この3人が主にコンパメンバーであった。
仲江くんはかつて一年間一緒に住んだ仲であり、二段ベッドの上がボクで、二段ベッドの下が仲江くんだった。
そんな思い出話をすると思い出さなくてもいい事も思い出す。
ボク達(仲江with me)会うものすべては敵だと思っていた時代に内田くんとコンパに行った時の話を思い出した。
ボクと仲江くんは女の子と出会え前には必ず本屋で一度
"恋愛心理学"
的な本を読み漁り女性のさりげない仕草による深層心理でかなり多くのことを学んだ。
今は恋愛工学が市民権は得ているがそれよりもはるか前に僕たちは学習していた。
今は恋愛工学が市民権は得ているがそれよりもはるか前に僕たちは学習していた。
「TAKUさん!! こうすると女性は落とせるらしいですよ。」
それを聞いて僕は静かにうなずいた。
そして本番。
開始数分で僕たちが背負っていた全ての知識がぶっ飛ばされた。
女性の目が内田くんにしかいっていなかった。
だが、仲江くんのような猛将はどんな状況でも諦めないので、今まで培ってきた知識と経験を活かし、死地をくぐり抜け、様々な結果を残してきた。
内田くんが才能型の人間なら、仲江くんは訓練型の人間だ。
そして、ボクは?
ゲームセンターでマリオカートをした。
ここでも2人には勝てなかった。
ボクは教育型の人間で、与えられたものしか活かすことができなかった。
チクショーー!!
寝てクソして忘れよ。