名言ばっかりで聞き飽きたので、その名言たちにスウィート・チン・ミュージック(甘い音楽)で蹴り上げる。
倒れた名言たちは僕に上に乗られて3カウントが入って試合終了。
勝者を名乗りあげるリングアナ。
沸き立つ観衆。
天井を見上げるボク。
「大事なのは、その言葉の前後なんだよなー。」
と日本"迷言"協会の会員であるボクは、心に響くとされる"名言"なんか弱き者の処方薬でしかないと証明したわけだ。
ボク達は日本の中でも屈指の暇な人なので、突然のレイトショーでもフットワーク軽く行くことができる。
そんなことよりも、この時のボクはやるべきことがあった。
翌日の花見の段取りをグループラインで送らなければならなかったのだ。
今日出来ることを明日にするタイプのだらしない責任感しかないボクは映画を見終わったら送るというメッセージを送った。
差異が目立つチームを中途半端なリーダーであるボクが仕切るのは、メキシコとアメリカのテキサス沿いの国境警備員と同じようなものだ。
賄賂があればどんな奴でもゲートをくぐらせる。
フワフワした正義感しかないのである。
当日。
場所取りをしてくれた片岡くん。
疲れたので仮眠をとる。
それを写真に撮る。
その時に
「これブログでディスられるやつや!」
と自分に置かれている状況を冷静に自己分析していた。
そうです。
そのとおりです。
おかんがいつも見ていると言ってましたが、息子の堕落した事実を素直に表現するのが私の使命だと感じております。
ジャーナリズム精神が止まらない。
猿を撮りたかったのに急に入って来たいつもウザい木村氏。
いつも彼の体はどこかが負傷している。
これは世界8個目の不思議だ。
「またブログで使える写真増えましたね!」
と言っていた。
早く消えればいいのに。
ATSUKOさんは人のカメラで勝手に自撮りする。
ボクのカメラロールにはストーカーのキャパを超えるほどのATSUKOさんの写真の数々がある。
あれ、容量食うねん。
昼間はカットの練習で忙しかったATSUKOさん( yes キャリアウーマン) は後で合流した。
1人で大阪城公園に来たATSUKOさんに、電話で自分達のいる場所を伝えていた。
「何が見える?」
とボクは彼女に尋ねた。
「んー、城が見えます。」
と返事があった。
動物園には動物がいる。
水族館には魚がいる。
大阪城公園には城がある。
当たり前の事を当たり前に言われると、深めの哲学があると思った。
だけど何もなかった。
ニューヨーク編